強い「逃げ馬」の特徴とは?決して有利な戦法ではない理由とリスク
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強い逃げ馬は直線でもう一伸びする「二枚腰」という競馬能力を持っています。

個性的な競馬戦術「逃げ馬」のリスクと勝つための条件を解説

競馬の「逃げ」とはその名の通り、スタートからハナを切って先頭を走り、そのままゴールまで逃げ切りを図る戦術で、有利だとする意見が多くありますが、実際はそうとは限りません。「勝つか惨敗か」という潔さもファンを魅了する要素です。

逃げ馬強さとリスクとは

草原を走る馬

時に波乱なレースを演出し、時に単調なレースを引き締める「逃げ馬」の存在。馬券予想の際には取捨選択を迷わせる困ったファクターのひとつでもあります。
競馬の「逃げ」とはその名の通り、スタートからハナを切って先頭を走り、そのままゴールまで逃げ切りを図る戦術です。
そんな競馬のスポーツ性に興味のない人でも、競馬をテーマにした映画を見れば価値観は変わるかもしれません。
競馬をテーマにした定番映画をまとめました。

大逃げ

逃げ馬にもパターンがあります。序盤から10馬身以上も引き離すような逃げを「大逃げ」と呼びます。
人気薄の馬が大逃げにでた時は「テレビ馬」と揶揄されることがあります。
なんと言っても逃げ馬の真骨頂で、「勝つか惨敗か」と言う潔さもファンを魅了する要素です。

スタート直後からハイペースで加速し逃げ続けるため、力のない馬ですと最後の直線でバテて、後方の馬群に吸い込まれるように失速するパターンが多くあります。
しかし、あまりに大差をつけて逃げられている状況に「追いつけるのか?」「逃げ切られてしまうのでは」と、差し馬の馬券を握る誰しもが不安に思いながら戦況を見守ることになります。

異次元の逃亡者と呼ばれたスターホース「サイレンススズカ」や、逆噴射しても人気だった「ツインターボ」、数々のG1で名レースを演出した「シルポート」が得意とした戦法で、いずれもファンの多い馬でした。
競走馬の世界ランキング1位にも輝いた「エイシンヒカリ」もこのタイプでした。

溜め逃げ

後続と2・3馬身ほどのある程度の距離は離すものの、馬群を引き連れるように逃げるのが「溜め逃げ」とも呼ばれる逃げ戦法です。
道中ペースを一定に保ち、最後の直線でもバテそうでバテず、後続を引きつけるように逃げ切るパターンが多いです。
ここ最近では、天皇賞春秋制覇やジャパンC・有馬記念などを勝利した「キタサンブラック」がこの脚質でした。

強い逃げ馬の条件

「大逃げ」の場合にも言えますが、強い逃げ馬は直線でもう一伸びする「二枚腰」と呼ばれる力を持っていて、強烈な末脚で追い込んでくる後続馬の猛攻をしのぐことができます。
武豊騎手はサイレンススズカを「逃げて差す」と評し理想の馬と絶賛していました。
追い込み馬にとっては、ただでさえ序盤から大きなリードを許し、最後の直線で差し馬にも劣らない末脚を使われたら、手も足もでません。

逃げ馬のリスク

逃げ馬で挑む騎手や厩舎関係者は、たいていレース前の取材や会見で逃げることを宣言します。
これには、同じ脚質の馬への忠告の意味もあります。スタート直後に他の同型馬と先手争いをしてしまうと、無駄に脚を消耗し共倒れになってしまうリスクが大きくなります。
逃げ馬の理想はスムーズに先頭に立ち、スローペースでレースを組み立てることですので「ウチは何が何でも逃げる」とハナを譲る意思がないことをアピールするのです。

しかし、これは作戦を完全にバラす行為に他なりません。
実際強い馬を潰すために、スタート直後から逃げ馬に競りかけたり、逃げ馬を厳しくマークしてハイペースになるよう仕掛けたりするシーンがよくあります。
逃げ馬は、展開やペースだけでなく、敵のマークによってに惨敗するケースも多いのです。
また、先頭を走るため、空気抵抗をうけやすくなります。

逃げ馬のメリット

先頭で走行進路を選ぶことができますので、常にコース内側の最短ルートで走ることができます。
馬場の状態が良い所を選んで走ることのできるメリットもありますが、大抵の場合、馬場の内側が荒れていても、最短ルートを選ぶケースが多いようです。

決して必ずしも有利な戦法ではない

競馬では、逃げ・先行が有利だとする意見が多くありますが、実際はそうとは限りません。
最近の競馬では、4コーナーを曲がり最後の直線をむかえて「よーいドン!」という展開が多く、差し馬による末脚勝負で決着するシーンがスタンダードになっているようにも感じます。

最強の馬とは?との質問に「逃げて強い馬」と答える騎手や競馬関係者も多くいるように、逃げ馬には高い能力も必要とされます。
もちろん馬の適正による要素が多いのですが、決して簡単に勝てるような有利な戦法でないことは確かです。
また、騎手の手腕も大きく影響します。予想外の大逃げを見せる騎手もいます。
逃げ馬や、逃げてもおかしくない馬がいる場合は、騎手の特性もチェックしましょう!